逃亡犯条例改正案に反対するデモが拡大してから昨日で5カ月経ったという。
折しもこの日は、11/8に亡くなった学生の周梓楽さんの追悼集会が行われ、10万人も集まったとのこと。
周さんはこれまでも数多くのデモに参加しており、その死を悼む声が相次いだ。
そして香港政府および警察への怒りは増す。
タイミングが悪いことに、この日、香港政府は立法会の民主派議員3人を逮捕、訴追している。
理由は、5月11日の逃亡犯条例の審議中に親中派の議員ともみあって議事の進行を妨げたためで、立法会条例違反の疑いがかけられているという。
この時の審議で、既にデモの前哨戦のような状態になっていたのか。
さらに4人の民主派議員の逮捕手続きを始めているらしく、訴追する対象は合計で7人。
逮捕などへの動きには、背後に中国政府の意向があるとも言われている。
ちなみに訴追の対象となった7人のうち4人が、今月24日の区議会選挙に立候補していたとのこと。
香港政府側としては、デモが活発に動いていて民主派が台頭してくることを恐れ、投票日の先送りをしたいというのが本音らしい。
これに対し民主派議員団は11/8の声明で「(民主派議員の逮捕により)市民を怒らせて情勢を混乱に陥れ、区議選を取り消そうとしている」と非難しているという。
周さんの死に加え、政府側のこういった対応に対して市民の反発は増し、憎悪に変わっているようだ。
シュプレヒコールも「香港人は反抗する」などから「香港人は復讐する」へ変わったという。
憎悪が憎悪を呼ぶ悪循環。
政府が抑え込もうとする度に香港市民の怒りは増す。
香港政府および裏で糸を引いている中国政府は、市民の声に耳を傾ける姿勢を取らなければ、今後もさらにデモが激化するであろう。
最悪の場合は内乱にまで発展し、さらに死傷者が増えかねない。
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