1/13の初場所2日目において、遠藤が前日の鶴竜戦に続き、2日連続の金星。
2日目の白鵬戦は、前回の九州場所でやられた雪辱を果たせた。
昨年の九州場所において、白鵬は立ち合いで遠藤に張り手とかちあげをして敗っている。
しかし、この攻撃に対し、横綱審議委員会は白鵬に対し、「横綱として見苦しい」と苦言を呈していたという。
それにもかかわらず、昨日のこの対戦でも、遠藤に対して同じ戦法を繰り返す。
遠藤はその攻撃を読んでいたかのように左に回り込み、白鵬の左下手をとった。
そして白鵬が苦しまぎれに繰り出す上手投げを、なんと3度もこらえた。
そして3度目の上手投げ直後に左足で外掛けをして白鵬を倒す。
技名は「切り返し」。
まさに、上手投げをこらえて切り返した見事な攻撃だった。
2日連続の金星も嬉しかったであろうが、白鵬に雪辱を果たしたこの対戦は特に嬉しかったであろう。
口数の少ない遠藤が、インタビューで「しっかり集中できた」と答えたのが印象的だった。
勝ちにこだわる白鵬は、前日の大栄翔戦では、前回の九州場所で唯一負けた相手とあって、場所前にしつこいほど大栄翔に稽古を申し込み、何度も倒して万全の状態で臨んでいたらしい。
正直言って、横綱らしからぬ見苦しい態度である。
そうまでして勝ちたいのか、と思ってしまう。
あまり一人にこだわると、そのうち足元をすくわれるだろうと思っていたが、予想外に早くその機会が訪れた。
遠藤は前の場所で負け越し、小結から平幕に落ちているが、この2つの大きな金星により気分を良くし、また小結に返り咲けるだろう。
とにかく、見事な勝利だった。
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