11/24に行われた香港区議選は、過去最高の投票率だったという。
政府への抗議デモが続き、政治への関心も高まっている中、その影響力は絶大であろう。
なお、区議選のこの日、デモは一時休戦状態であったという。
投票した人の中には、激しいデモには参加できないけれど、投票なら平和的に自分の意思を伝えることができる、と民主派に投じた人も。
逆に親中派に投票した人の中には、過激すぎるデモ隊に反対する意味で投票した人も居るようだ。
投票率は記録的で、中間発表でも70%近くあったという。
開票結果が続々と出て、4年前の区議会選挙では、議席数が3割であった民主派がなんと8割を占め、つまり前回から逆転した現象が起きている。
香港政府の林鄭行政長官が求心力を失っている中、ある意味、予想できた結果とはいえ、前回の区議選と比べると、前代未聞の大躍進と言えるだろう。
一方、親中派への投票は、デモによる抗議行動で不安になっている社会の安定を求める声のあらわれのようだ。
当選した民主派の議員は、現職の親中派をやぶって初当選した者も多いようだ。
デモ隊員に暴力をふるったり発砲するなど、その危険行為について批判されていた警察への批判票も少なからず集まったらしい。
今回の区議選は、政治への影響力は必ずしも大きくないが、一般市民も参加できる投票で、民意を反映しやすい選挙とも言われていた。
民主派のこの勝利により、今後の香港情勢への影響はどれほど出てくるのだろうか。
民主派のたたかいはまだ始まったばかりと言えるかもしれない。
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