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香港デモ・その後

  • 執筆者の写真: Writer.katsu
    Writer.katsu
  • 2019年6月19日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年11月3日

昨日のニュースで、香港政府が、逃亡犯条例の改正案について事実上成立を断念した、との内容が報道された。

ここまで言うのであれば、撤回する、と言った方が潔い気がする。


しかし、香港政府の立場としては、この逃亡犯条例改正案は、中国政府の「お墨付き」を得た政策であったらしく、安易に「撤回」と言い切れないようだ。

もし、撤回すると言えば、後ろ盾となる中国政府が、市民に「敗北」したことになる。


香港政府としても、中国政府と市民との板挟みにあって、なかなか苦しい立場である様子がうかがえた。


これに対する市民の反応はというと、「市民の要望は改正案の即撤回だ。香港政府は信じられない。」と言って、撤回までデモを続けるつもりの市民も居れば、「政府は、はっきりと法案の失効を受け入れた。これは林鄭氏なりに市民の声を聞き入れたということだ。」と評価する声もあった。


一方、中国の習指導部にとって、今回のデモは予想をはるかに上回る規模で、大きな打撃を受けたらしい。少なくとも、挫折感を味わわせるには十分であっただろう。

ただ今回、市民に謝罪したのはあくまでも香港政府であるため、中国の中央政府の権威はかろうじて保たれた、という見解らしい。


こういった政治的な背景は、私も詳しい方ではないが、いろいろなしがらみがあるようだ。


いずれにしても、今回の大規模デモに関しては、完全に収束した訳ではなく、まだ火種が残っているような気配である。


香港政府が「撤回」の2文字を表明するまでは、香港市民の怒りは収まらないのかもしれない。

https://pixabay.com/ja/

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