香港政府が10/4、約半世紀ぶりに緊急状況規則条例(緊急法)を発動したとのこと。
議会の審議を経ずして政府のみで法をつくることができるため、事実上の戒厳令となる。
制定した内容は、デモ行為の際に覆面をすることを禁ずる「覆面禁止法」。
発令の根拠として、「顔を覆うことがデモ参加者に違法行為を続ける度胸を与え、暴力行為をエスカレートさせている」ためという。
表向きは、公共の安全に危害が生じるため、とは言っているが、果たしてそうであろうか。
長引くデモに苛立ちを覚えた香港政府が、苦し紛れに職権を発動させたという感が否めない。
暴力的なデモ行為というが、それに対して市民に発砲までする警察とどう違うのか。
もしデモを鎮静化させる目的で発動したのなら逆効果だと思われる。
民主派団体はこの政令の発動に対し、それに対する抗議デモを計画したらしい。
この流れを見る限り、鎮静化するどころか、却って市民の反発心を増幅させただけである。
それとも香港政府は、この法令の制定によって、デモを鎮静化できると本気で思っているのだろうか。
はた目に見ても、これは逆効果だと思われる。
半世紀ぶりの禁じ手を使って、今後、香港はさらに混乱を深めるのではないか。
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