高齢ドライバーによる交通事故が相次ぐ中、警察庁は12/19に道路交通法の改正試案をまとめたとのこと。
それによると、特定の違反歴などがある高齢者を対象に、運転免許更新時に運転技能検査を実施し、合格するまで運転免許を更新できなくするとのこと。
また、衝突被害軽減ブレーキなどが付いた安全運転サポート車(サポカー)に限って運転できる限定免許も導入するとのこと。
実施は2022年をめどにするらしい。
高齢者の運転による事故が多発する中で、やっと警察庁が動いた、という感じだ。
それにしても、2022年までは2年以上ある。それまで、高齢者による事故の危険はまだ消えるわけではない。
その点はどうするのか。
法改正には当然、さまざまな手続きを踏む必要があるため、時間がかかるのは分かるが、今後も高齢者の運転ミスによる事故はなくならないものと思われる。
少なくとも、高齢ドライバーの運転ミスによる死亡事故だけは避けなければならない。
車が風船のように柔らかければ、そのような事故もなくなるのであろうが。
ちなみに、警察庁が9月から10月に実施したアンケートによると、高齢者の運転が危ないと思う人は85%、うち60%が運転能力が不十分な高齢者の運転はやめさせるべき、と答えたという。
また、全体の80%が免許制度の見直しや改善を求めており、そのうち66%が、運転能力が不十分な高齢者は免許証を更新できないようにすべき、と回答している。
このアンケートからも、高齢者の運転には、どちらかというと反対している人が多いことが分かる。
車の運転をやめない高齢者は、自分の生活の足がなくなることを恐れているようだが、自分たちがどれほど危険なことをしているか、意識が薄い気がする。
バスなどの交通機関を積極的に使うなど、自動車以外の交通手段だってあるはずだ。
それこそ、江戸時代などはどうだ。皆、歩いていたではないか。
文明の利器は便利な反面、一度それに頼るとやめられなくなるという弊害もあることに気付かなければいけないのではないか。
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