12/12に英国にて総選挙が行われ、ジョンソン首相の与党・保守党が過半数の364議席を獲得した。
ジョンソン首相はかねてからEU離脱を唱えていたため、この結果により、期限となる来年1月末までのEU離脱が決定的となったとのこと。
総選挙までは、議会内でもかなりもめにもめていたが、選挙の結果であっさりと決まった印象だ。
今回、与党が勝利できた背景の1つには、離脱の決定までに実に3年半かかったことがあり、国民の中にも、このことでいつまでも振り回されるのはうんざりしている、という声も少なからずあったこと。
もう1つは、ジョンソン首相が、離脱支持者が多かったイングランド中・北部の伝統的な地盤を確保したこと。
ある意味、ジョンソン首相の戦略勝ちであったようである。
これを受けて、野党筆頭である労働党のコービン党首は辞任するとのこと。
しかし、選挙には勝ったものの、最近の世論調査では残留支持が上回るという傾向があることも事実。
そして、スコットランドではEU残留を訴えているため、英国から独立して単独でEUに加盟する可能性もあるという。
つまり、英国は国家が分断されるなど、国自体の統合性に不安を持つことになる。
ジョンソン首相の手腕を問われるのはこれからのことになるだろう。
なお余談であるが、この結果が出た直後、株価も急騰したらしい。
世界情勢にもかなり影響を与えたようだ。
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