10月末に期限が迫っているイギリスのEU離脱について、折り合わずに延期するのかと思っていたが、10/17にジョンソン政権とEUが、あっさり離脱の条件で合意したとのこと。
正直、やや拍子抜けした。
ジョンソン政権もEUも、離脱条件では当初は譲らないような姿勢であった。
最も懸念されていた英領北アイルランドの扱いについて、双方がこの件で妥協したことが大きかったらしい。
北アイルランドを英国関税の管轄に残し、英国全体がEUの関税同盟から抜けることになったというもの。
英国のEU離脱が決まったのは2016年6月で、3年以上も経過している。
そのため、ジョンソン政権とEUはお互い、EU離脱問題を長引かせたくないという思惑があり、これが一致した結果のようだ。
ただ合意したのは、あくまでもジョンソン政権とEUの間でのみであり、英議会の承認を受けるかどうかは未だ不透明、とのこと。
双方の合意による離脱は、皮肉にも英国内でストップがかかってしまう可能性があるということになる。
EU離脱を国内で可決させるには320票程度必要であるらしいが、与党や保守党の議席数は288。つまり、与党や保守党が全員、可決に投票したとしても足りないことになる。
ただ、最大野党の労働党内で一部、賛成の動きもあるらしく、可決の可能性も残されている。
この最後の関門を越えられるかどうか。
10/19に英議会にて決まるらしいが、やはり簡単には済みそうもないようだ。
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