英ジョンソン政権は10月末に予定通りEU離脱を考えていたが、議会下院にて、EU離脱を3カ月先送りする法案を審議し、採決される見通しとのこと。
やはりジョンソン首相のやり方が強引なため、反発が多かったらしい。
与党の保守党からも離脱の延期を求めている声があがっていたとのこと。
ジョンソン政権はこの動きには黙っておらず、解散総選挙を求めるらしい。
保守党のベテラン議員は、今の政権は最も右翼的で、混乱の原因を議会とEUのせいにして総選挙に持ち込もうとしている、と批判している。
首相は首相で、EU離脱を延期したらEUに対する降伏だ、と批判しているらしい。
そして首相の思惑は、EU離脱を実現か延期か、国民に選ばせるために総選挙を早期に実施したいということらしい。
野党の方は、総選挙に対しては反対ではないらしく、最大野党である労働党は、先にEU離脱延期法を成立させてから内閣不信任案を提出し、その後に総選挙を目指したいとのこと。
つまり、同じ総選挙を実施するにしても、その目的は、ジョンソン政権と野党との考え方に
かなり食い違いがある。
お互いの考え方については交わることはなく平行線ではあるが、まずはEU離脱延期法案の成立後、展開がどうなるか。
解散総選挙を実施するのか内閣不信任案が優先されるのか。
EU離脱に関する与党と野党の対立はなおも続いていきそうだ。
Comments