神奈川県庁のハードディスクがオークションに出され、その中に復元可能なデータが大量に入っていたとのこと。
こういったハードディスクが18個も転売されていたために問題となっている。
ハードディスクに入っていたデータは、税金の滞納記録や医療法人の名前が記載された課税関係の書類など、個人情報も大量に入っていたという。
インターネット上に流出しているわけではないとはいえ、外部に気密情報を漏らす形となるため、大いに問題があるだろう。
私の勤めていた厚生労働省でも、このようなデータを転売した場合は、担当者やその関係者は、間違いなく減給などの処分を受け、今後の昇給・昇格にも影響が出ていたはずだ。
その処理を請け負ったのはブロードリンクという東京の会社。
この会社の男性社員が、不正にこのハードディスクを転売したらしい。
この男性社員は窃盗容疑で逮捕されたそうだが、やはり県庁職員の立会いのうえで処理すべきであったのだろう。
このハードディスクを購入した者によると、復元できたファイルは、ワードやエクセルの他、画像や動画もあり、全部で5千万件以上にものぼったという。
近年、こういった公共機関でも民間会社に一部の処理を任せることが多く、その管理体制も問題視されている。
公務員には守秘義務がある。
それは、依頼した民間会社にも徹底する必要が、今後も出てくるであろう。
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