11/24、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が被爆地の長崎と広島を訪れ、核兵器の廃絶を訴えた。
主なメッセージは次の通り。
・相互不信が対話を阻み、世界は分裂の中にある
・軍備拡張競争は貴重な資源の無駄遣いだ
・核兵器は安全保障への脅威から私たちを守ってくれるものではない
・核兵器の使用も所有も倫理に反する
・世界は相互に結ばれており、共通の未来のためにそれぞれが排他的利益を後回しにすることが求められている
さらに、武器開発については「テロ行為」と断言している。
現在の世界情勢に対する危惧と、核保有国や軍事国家に対する痛烈な批判も含まれている。
正直、ローマ教皇がここまで攻撃的な発言をするとは思わなかった。
しかしフランシスコ教皇はそれほどまでに、現在の不安定な世界に危惧を抱いているとも言える。
確かに昨今、アメリカやロシア、中国、イギリス、フランスをはじめ、インド、そして北朝鮮など核兵器保有国が増えており、それに対して核兵器廃絶の動きは弱い。
本当に平和を訴えるなら、核兵器をはじめとする武器の保有を放棄しなければならない。
教皇はまた、未来の世代に対し、3つの行動を呼びかけたという。
1.記憶すること(2度と繰り返さない)
2.ともに歩むこと(平和に向かって)
3.平和を守ること(戦争や兵器はもういらない)
全世界のリーダーや政治家だけでなく、我々個人個人全てが心に刻み付け、この考えを持ってさらに行動する決意をしなければならないであろう。
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