デモ隊の動きが連日、活発になっている。
8/31に続いて9/1午後、今度は香港国際空港に数千人規模のデモ隊が集結し、ターミナルを包囲した。
デモ隊は「香港に自由を」と口々に叫んでいたらしい。
午後3時頃に警察がデモ隊の排除に乗り出して、デモ隊は空港敷地内から撤退し、参加者の一部が拘束されたという。
しかしこれで引き下がらず、デモ隊は空港周辺の街で抗議活動を続けたとのこと。
今日からの新学期に若い者の動きがあるかと思いきや、その前に連日、この動き。
香港政府や警察の強硬な姿勢に、少なからず反発を起こしているらしい。
警察の鎮圧の仕方もだんだん乱暴になってきているらしく、8/31のデモの際には実弾2発の威嚇発砲を含め、63人の参加者を拘束。
ひどいことに、警察の特殊部隊がデモ参加者を地下鉄の車両まで追いつめて催涙スプレーを噴射したうえで、無抵抗の若者を警棒で殴打したという。
この映像がネット上などで流れ、「警察は黒社会(暴力団)だ」とも言われている。
警察側も、長引く緊張状態の中でいら立ちなどもあるが、背景に中国側の厳しい措置を求める意向もあるらしい。
警察側の家族も、デモ隊に押しかけられて不安が高まっているとか。
デモ隊も激しくなってはきているようだが、やはり警察の暴力的な対応に、世論調査によれば68%が行き過ぎと考えられているらしい。
なお、デモ隊の暴力に対しても40%の世論が行き過ぎと考えられている。
デモがこれだけ支持されているのは、警察の暴力がかなり問題視されていることにもあるらしい。
つまり香港政府側は、自ら墓穴を掘っている。
しかしさらに強硬手段をとる考えもあるらしく、先日、示唆されていた「緊急状況規則条例」の発動を早めることも検討に入れる可能性がある、との説もある。
この条例が発動されると、インターネットや集会、交通、報道など幅広く制限されるらしい。
戒厳令に等しいこの条例を発動すれば、余計にデモ隊を刺激して、それこそ暴動も起こりかねないのではないか。
だんだん悪化する香港のこの事態、一体どこへ向かっているのか。
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