記録的な火災が続いているアマゾンの熱帯雨林に、とうとうブラジルのボルソナーロ大統領が動いた。
消火活動や火災の原因とされる違法な森林伐採を監視するため、軍を出動させるらしい。
火災の被害がかなり進んでからの遅い対応には、大統領のこの件に関する姿勢にも一因があったようだ。
当初、ボルソナーロ大統領は、アマゾンの火災については放置の姿勢で、消火する資金がないなどと言って、消極的だったらしい。
しかし問題があまりにも大きくなり、国際社会からも非難されて態度を一変させたらしい。
8/23の声明では、「森を守るのは私たちの義務だ」などと、当初の態度からは手の平を反す変わりようだ。
そもそも、アマゾンの違法伐採は今に始まったことではなく、1980年代から問題になっていたらしい。
ブラジル政府が本格的にこの問題に取り組み始めたのは1990年代からであったが、今のボルソナーロ大統領になってからは放置状態になってしまったようだ。
大統領のこの姿勢に対し、ブラジルの最大都市サンパウロで1,000人ほどが抗議集会に参加している。
また、8/24に開催される主要7カ国首脳会議でアマゾンの森林火災への対応を議題に取り上げられる予定になっているため、大統領が重い腰を上げた、というのが真実らしい。
香港の抗議デモもそうだが、昨今、市民から抗議を受けるようなトップが多いのではないか。
それとも、市民たちの中に抗議する者が増えたのか。
はたまた、両方ともあてはまるのか。
ともかく、アマゾンの火災は地球温暖化の火種ともなりかねない国際的な問題に発展するような事態らしい。
遠く離れた国に居るとはいえ、私も他人事ではない。
ボルソナーロ大統領には、アマゾンの火災問題が自分の国だけの問題ではないことを認知し、1国のトップであることにもっと自覚を持ってほしいものだ。
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