台風19号に伴う大雨では80人以上の死者を出したが、この時は本州に上陸したためであった。
しかし、今回死者を出した台風21号に伴う大雨は、日本に上陸していないのに10人の死者が出ている。
つまり台風の直撃ではなく、雨だけで死者が10人出たのだ。
近年で、雨による被害がここまで広がったことがあっただろうか。
今回は千葉と福島から死者が出た。
特に千葉は、台風15号や19号の時にもかなり被害を受けていたから、今年は本当に集中的だ。
今回の千葉の記録的な大雨は、東から台風21号からの暖かい空気、北からの高気圧からの冷たい空気、南からの暖かく湿った空気と、3方向から来た異なる空気が房総半島付近でぶつかり合ったことにより、雨雲が次々に発生したことによるものであるらしい。
ここまでの台風による災害は激甚災害指定になるという。
穏やかに始まった令和の年代になって半年近く、災害の多かった平成とは変わって良い時代になるだろうとの声も当初あった。
しかし、地球温暖化が進行しつつある地球での怒れる自然の猛威は、そんなことは関係なく歯止めが効かないようだ。
今までは地震や火事に対する対策を講じる必要があったのだが、それに加えて、今後は雨に対する備えや対処法も考えなければいけないのか。
いくらAI化や科学技術が進んでも、自然の脅威の前には、人間はあまりにも無力だ。
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