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SNSの恐ろしさ

  • 執筆者の写真: Writer.katsu
    Writer.katsu
  • 2019年6月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:2019年11月3日

これまでも、中高生が、主にLINEグループなどから外され、その対象となった学生が自殺することが数知れずあった。


中学校や高校などの学校は、ある意味、警察も立ち入れない一つの小さな社会。その中で、クラスメートから仲間外れにされて、味方が居なくなった時は、孤独感や恐怖でいっぱいになるであろう。

ましてや、多感な思春期である。


いじめにより自殺する事件も後を絶たないというのに、生徒を守ることができる教師にも問題はあると思う。「気のせいだ」「考えすぎ」「ふざけているだけだ」など、生徒からの深刻な悩みに耳を傾けない。


今朝、朝日新聞に掲載されていた記事も、そのような「SNSいじめ」により自殺した、葛西りまという中2の女子生徒について取り上げていた。


その記事によると、LINEグループから外し、リアルでも仲間外れにすることを「省き」と言うらしい。

LINEのグループから外すのは簡単らしく、誰かが、気に入らない者を外そう、と言って、外すまでに1分ほどで済んでしまうらしい。グループから外されるばかりでなく、リアルでも、すれ違いざまに「きもい」「うざい」「死ね」など、絶えず言葉の暴力をぶつけられるのだ。

それも、多くのクラスメイト達から。


一番問題なのは、リアルだけでなく、LINEに限らず、SNS上で悪口を書き続けられ、本人にとっては、四六時中、精神的に痛めつけられていることだ。

しかも、悪口に対して「いいね」までつける者も居るという。


思春期とはいえ、いじめる側の学生たちも残酷なものだ。いじめられて、本人がどれほど傷つくかということは一切考えず、軽い気持ち、遊び半分でそのようなことを日々繰り返す。


葛西さんは元々、明るくて気丈なところもあったそうだが、学校でもプライベートでもずっとこのような攻撃を受け続け、耐えられなくなったらしい。


韓国では「カカオトーク」というSNSが使われているようであるが、やはり同じように攻撃を受けることもあるらしく、周りがじわじわといじめるさまを「カカオトーク・プリズン(監獄)」と呼んでいるそうだ。


SNSは、気軽に誰でも使えるので、深く考えずに書きたいことを書く。しかし、書き込んだ内容は、拡散してどんどん広まっていく。

書き込みをする者は書き込む前に、書いた内容が、相手や周りにどんな影響を与えるか考えた方が良い。


自分たちが気軽に書いた悪口で、今日も自殺者が増えるのだ。そのことを恐ろしいと思わない者たちこそ恐ろしい。まさに現代の「モンスター」だ。



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