iPS細胞から網膜の組織を作成し移植するなど、iPS細胞の研究や実用化が進んでいるが、まだまだ課題は残っているようだ。
現在、iPS細胞の培養は主に手作業で行っているが、とても手間と時間がかかるうえ、安定した生産ができない。
こうした欠点を補うため、大阪大学で機械生産への研究を進めているらしい。
機械でiPS細胞からヒトの網膜の組織を全自動で作るというものだ。
このおかげで、数カ月で約250人分の網膜組織を製造できるようになったとのこと。
網膜組織の製造にかかる費用は、1人当たり1億円かかるらしい。
しかし機械で製造できるようになれば、その半分で済むとのこと。
どんなものでも最初の開発費はお金がかかるもの。
今は100円ショップでも買える電卓でも、初めて実用化した時は1億円かかったらしい。
iPS細胞も実用化が進めば、将来的には保険適用で網膜の移植が数千円で済む時代が来るかもしれない。
しかしそれはまだかなり先の話になるであろう。
現在はそれだけでなく、心筋細胞やパーキンソン病に有効な神経細胞の大量生産にも取り組んでいるとのこと。
医学の進歩はめざましい。
私が生きている間にも、どれだけ進歩しているか想像もつかない。
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