先日開催された国連の気候変動サミットで、16歳のスウェーデンの活動家であるグレタ・トゥンベリさんが演説し、反響を呼んでいる。
まず演説の内容も痛烈で驚かされる。
「あなたたちが話しているのはお金のことばかり。恥ずかしくないんでしょうか!」
といった趣旨の演説。
若干16歳の小娘(失礼)が、そうそうたるメンバーがそろう大人たちに向かって、よく言ったものだ、と驚いた。
確かに、現状の対策のままでは、地球温暖化に歯止めをかけられず、二酸化炭素の排出量を10年で今の半分にしても、地球の平均気温は上がってしまうらしい。
ただでさえ絶滅の危機に陥っている生物が次々に死に絶え、今後もこの状況が続きそうだというのに、悠長なことを言っている場合ではないと思う。直ちに対策を取らなければ、今後さらに温暖化が進み、人間も生命の危機に陥ることもあるだろう。
日本でも、大雨の大災害で死者が出たり、台風による被害も激しい。
これも、温暖化からもたらされた、いわゆる自然の”怒り”によるものかもしれない。
それにしても、だ。
これほど怒りを持って大人を真正面から攻撃するような娘が他に居るだろうか?
彼女はアスペルガー症候群を患っているらしい。
この病気に詳しいわけではないが、私も聞いたことはある。
簡単に言うと、「空気を読めない人」らしい。
脳のどこかに異常があり、多くの一般人が持ち合わせているような、その場の雰囲気を感じて過激な発言を控える、といった態度が取れないのだ。
ここまで臆面もなく、はっきりと自分の言いたいことを主張するのだから、なんとなく合点はいく。
ある意味、他の人にはできないことをやってのけるのだから凄いとも思えるが。
ちなみに、彼女は会場までヨットで来ている。二酸化炭素を排出する交通用具は使わない、という徹底ぶりだ。
彼女の発言が、今後、温暖化の歯止めに一石を投じることができるか、これからも注目だ。
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