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執筆者の写真Writer.katsu

契約先を1件解消

私のようにフリーランスとして働いている者は、何件かのクライアント(依頼者:通常は会社)とライター契約を結んでおり、WEBライターとしてクライアントが要望する記事を執筆しているが、そのうちの1件との契約を解消することになった。


そのきっかけは、クライアントに所属する編集者との意見の相違であった。


記事の執筆にあたり、壁にぶつかったり相談したい内容については、その都度、編集者とチャットワークというコミュニケーションツールで連絡を取れることになっている。


具体的には、記事に盛り込むべきキーワード数についてであったが、指定されたその数を無理やり盛り込むと、文章が不自然になるので減らしてほしい、と相談した。

この記事の前にも何回か同じようなやり取りをしていたが、相手の回答は一方的。


必要なキーワード数を確保しなければ検索されにくくなるため、そのキーワード数を保持してもらわなければ困る、うまく書きまわしてほしい、と毎回の回答。


何回も一方的に言われるので、多少は融通してくれないか、と答えても、一切譲らず。


しまいには、その相談内容とは異なる、記事全体の内容についてディスってくる始末。

キーワードを減らしたとしてもこれでは通せない、と私のライターとしての資質自体を否定するような失礼な態度。


確かに私も、ここ数記事、割に合わない原稿料に不満を感じ、やや手抜きをしている部分もあった。

とはいえ、編集者は所詮、会社に雇われる身の者。

いわばそんな一労働者から、しまいには、こんな文章では執筆を辞退してもらうことになる、といったパワハラのような上から目線の態度に、腹を据えかねた。


こんなやり取りをいつまでもしていても、大人げない争いのレベルに落ちてしまうと思い、いっそのことこのクライアントとの契約をこちらから解消しようと思い、時間を置いてから、クライアントにその旨連絡。

現在は契約解消手続き待ちの状態。


一編集者とのやり取りだけで契約解消とは、やや早計とも思われるかもしれないが、このやり取りの前からも、お互いに考え方のずれが少しずつ生じていた気がする。

そして、このまま我慢して執筆を続けても、どのみち良い記事は書けないと思い、思い切って決断した。


このクライアントとは、夏ごろから続けていた契約で数カ月と短かったが、クライアントの都合で突然、契約を打ち切られることもある。

過去にも、サイトを閉鎖するので契約を終了します、と一方的に打ち切られたこともあった。


しかし、この世界に入って2年弱でなんとなく分かったが、このようなことはこの業界では珍しくないようだ。


私もある意味、フリーランスという立場で雇われ人とは違うので、このように自分の判断で契約者を変更することができる点はメリットだと思っている。


それと、新たに自分のサイトを立ち上げようとしていたところなので、契約は1本ぐらい減らしても構わないだろう。

ただ、サイトを立ち上げてすぐに稼げるわけでもないだろうから、収入はやや減ってしまうが…


サラリーマンのように職場の人間関係がなく、またWEBライターはクライアント側と面と向かって話し合うことはないので、人間関係のストレスはなくて楽かと思っていた。

しかしやはりWEB上でもある程度の人間と関わることもあるので、人間関係を全くなくすというのは難しいことがよく分かった。


ましてお互い顔が見えない状態で話し合うので、書く言葉にも相当気を配らなければいけないと思った。

やや質問形式で低姿勢に訴えかけたつもりであっても、売り言葉に買い言葉か分からないが、今回のように思い切りつっかかってこられることもあるので…


この点では、会って話し合うよりやっかいな気がする。





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